クラッシュ

監督:ポール・ハギス

ロスのハイウェイで起きた交通事故をきっかけに、
さまざまな人種、階層、職業の人々の人生が連鎖反応を起こす
ヒューマンドラマ。

アメリカに根深く潜む人種差別をはじめ様々な問題を描いた物語です。
アメリカの都市部に行くと、もちろん様々な民族の人々が暮らしている。
LAはその中でも特殊で、この監督によると「車に乗り、仕事に行き、家に帰る。
自分以外の誰とも一緒に時間をすごす必要性を持たなくてもすんでしまう。」
所なのだそう。

日本ではほとんどの人が日本の中では民族的にマジョリティーですので、
日本国内で人種差別に遭遇するのは少ないことだとは思いますが、
全世界的には、人種、民族の差別や対立などは
嘆かわしいくらいに、日常的に行われている事で、LAなんていうのは
それの縮図なんじゃないか?と思わせる映画でした。
でも、その人種差別主義者の影にも愛する家族が居て
完璧に彼(もしくは彼女)を悪というわけでもなく、
それならば世間が悪いのか?いや、そうではない。
いったい全体こんな世の中にしたのは誰なのか?
など、たくさんの質問を我々に投げかけてくる映画でありました。

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