舞い降りた天皇(上)

舞い降りた天皇 初代天皇「X」は、どこから来たのか (上)

加治将一/著

舞い降りた天皇(上)

<「すめろぎ」とは「神の言葉を伝える存在」のこと>
アマテラスとその弟スサノオは、新羅(しらぎ)から来て出雲を征服した。ではなぜ出雲は「山陰」とされ、日本の歴史から封殺されたのか。出雲大社に祀(まつ)られるオオクニヌシが本殿正面を向いていないのはなぜなのか――歴史小説家・望月真司(もちづきしんじ)は日本の、いや天皇のルーツを求めて旅立った。
「天津(あまつ)神」と「国津(くにつ)神」に大別される日本の神々。その意味することは何か?
「スメラ」(神聖な)「ミコト」(御言葉)=「スメロギ」が、なぜ天皇を指すのか?
「邪馬台国」は本来「邪馬壹国」だ。誰が何のために「壹(イ)」を「台(タイ)」に書き換えたのか?
福岡にある「細石(さざれいし)神社」と「君が代」の関係は?
謎に挑む望月の前に「縄文倭人」を名乗る一団が現われて言った。「我々は天皇の故郷を知っている」……。驚天動地の古代史ロマン!

贈り物をする時に気をつけなければならないのが「タブー」
目上の人に本を贈ってはいけないとか、結婚祝いに刃物、割れ物
新築祝いに火を連想するもの
「女性に対して鏡」とか・・・・
「印鑑」なんかも、貰ったら実用的でよさそうだけど、あまり良くないらしい・・・

とにかく、結構気を使うものだと思う。

中国の歴史書『三国志』「魏志倭人伝」には、魏の皇帝が卑弥呼に銅鏡百枚を下賜したとする記述がある
これが、三角縁神獣鏡と言われていて、三角縁神獣鏡が近畿地方で多数出土する事から、
邪馬台国=近畿 説が有力らしい
最近では三角縁神獣鏡は百枚は優に超えて出土していて、しかもMade in ジパング という説もあるらしいし

で、この卑弥呼の墓として有力なのが「箸墓古墳」
この古墳に付いては、全然詳しくないので、何を持って卑弥呼の墓としてるのかは知識不足ですが
なんでも「宮内庁の所有物」と言うことで、学者も自由に入れないらしいので、
何が隠されているのか、または何も無いのか・・・とか、色々想像を掻き立てられてて、すごくミステリアスで面白いと思う。

とはいえ、人間知らないことが良い事もあるし、謎は謎のままの方が魅力的だと思うからこのままでも良いとは思いますが。

私個人としては、特別皇室制度とかには興味があるわけではないのですが、
歴史的なものであり、古い洞窟に書かれた手厚く保護しないと消えてしまいそうな絵画みたいな
「私たちは、ずっと昔からここに居た証」みたいな感覚を持ってますが、どうなんでしょ。
この小説は、日本の天皇のルーツの謎に迫りながら古代日本論を繰り広げていく小説歴史小説というか考古学、日本古代オタク(?)小説といったところでしょうか
上巻までしか読んでませんが、かなりおもしろいです。

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